AppService/Functionsのアプリケーション設定
AppService/Functionsの構成メニュー内に、アプリケーションの動作に影響するアプリケーション設定がありますが、アプリケーションとは「名前」「値」をセットで設定すると、サーバやアプリケーションの動作が変わるものになります。WindowsOSでいう環境変数のイメージです。
アプリケーション設定の公式ドキュメント
アプリケーション設定の公開情報
アプリケーション設定のリファレンス
Azure側が定義済みの環境変数を使用する
Azure公式ドキュメントにAzure側で定義済みのアプリケーション設定がたくさん書かれていて、定義済みの名前と値のセットをアプリケーション設定に追加すると内容に応じてアプリケーションなどの動作が変わります。
例えば、Azure側が定義しているFunctionsのアプリケーション設定の一つに「WEBSITE_RUN_FROM_PACKAGE」というものがあるのですが、環境変数のところに以下を設定すると、
名前:WEBSITE_RUN_FROM_PACKAGE
値 :1
「d:\home\data\SitePackages(Windows)、または /home/data/SitePackages(Linux) フォルダにデプロイされたファイルを実行する。」というようにAzureサーバの動作が変わります。この設定をしていないデフォルトの場合は、「d:\home\site\wwwrootフォルダにデプロイされたファイルを実行する。」になります。
Azure側で定義しているアプリケーション設定は、他にもたくさんありますので、いくつか他にも例をお見せします。
Azure側で定義済みの設定をいくつか紹介
◎ Functionsランタイムのバージョンを設定する ▽
FUNCTIONS_EXTENSION_VERSION
====== 抜粋 ======
メジャー バージョンのチルダ (例: "~2") は、そのメジャー バージョンの最新バージョンを使用することを意味します。
特定のバージョンにアプリを固定するには、完全なバージョン番号 (例: "2.0.12345") を使用します。
====== 抜粋 ======
◎ タイムゾーンを設定する ▽
WEBSITE_TIME_ZONE
====== 抜粋 ======
関数アプリのタイムゾーンを設定できます。
Key OS 値の例
WEBSITE_TIME_ZONE Windows 東部標準時
WEBSITE_TIME_ZONE Linux America/New_York
注意:Linux 従量課金プランでは、現在 WEBSITE_TIME_ZONE はサポートされていません。
====== 抜粋 ======
上記のような注意書きが書いてることもありますので、ご注意ください。
◎ Functions言語ワーカー プロセスの最大数を設定する ▽
FUNCTIONS_WORKER_PROCESS_COUNT
====== 抜粋 ======
言語ワーカー プロセスの最大数を指定します。既定値は 1 です。 許容される最大値は 10 です。 関数呼び出しは、言語ワーカー プロセス間で均等に分散されます。 言語ワーカー プロセスは、FUNCTIONS_WORKER_PROCESS_COUNT によって設定されたカウントに達するまで、10 秒ごとに生成されます。 複数の言語ワーカー プロセスの使用は、スケーリングと同じではありません。
====== 抜粋 ======
FUNCTIONS_WORKER_PROCESS_COUNT の公開情報
ユーザが環境変数を定義することもできる
Azure側定義済みと被らない名前であれば、プログラミング変数のように任意の名前と値で定義することもできて、Azureユーザ定義の変数として使用できます。
例えば、
名前:MYSITE_NAME
値 :Azure研究サイト
と定義すると、FunctionsのPowerShellアプリ上でそのまま使えたりします。
以上です。