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AppServiceプランがBasic/StandardからPremiumV3に変更できない (解決策と対策)

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Premium V3プランにスケールアップできない場合があります

これは、Azureの制限事項です。
AppServiceを使用している場合、パフォーマンスやリソースの拡張性を求める際にプランをスケールアップすることがありますが、Azureの制限事項により、Premium V3プランにスケールアップできない場合がありますので、なぜ出来ないかの原因と解決方法と紹介します。

原因

Azure上でAppServiceプランをPremium V3にスケールアップしようとした際、特定のリソースグループでPremium V3が利用できないことがあります。これは、該当のリソースグループに対して、最初に作成したAppServiceプランがBasic/Standardだったりしたために、リソースグループがPremium V3に対応していないWebスペースに割り当てられたのが理由・原因です。同じリソースグループで、Premium V3に対応したWebスペースに切り替えることはできないので、新しいリソースグループを作成する等の対応が必要になります。

解決方法 (Premium V3にスケールアップできない場合)

新しいリソースグループを作成し、そのリソースグループに新しいAppServiceプラン(Premium V3)を作成する必要があります。このプロセスにより、AppServiceプランが対応するWebスペースに割り当てられて、Premium V3を作成することができます。
 
しかし、今まで使用していたAppServiceプランで動かしていたAppService/Functionsはどうすればいいんだ?という話になると思いますが、[バックアップ/復元]、または WindowsOS に限りますが [アプリの複製] などを利用して新しく作成したAppServiceプラン(Premium V3)にAppService/Functionsを移行する必要があります。
 

今後の対策 (必ずやってください)

現時点ではPremium V3がまだ必要無かったとしても、AppServiceプランを最初にPremium V3プランで作成しておきます。作成後に、実際に使用するプラン (Standardなど) にスケールダウンすることで、Premium V3に対応しているWebスペースにAppServiceプランのリソースが作られるので、Premium V3が必要になったときに変更できるということになります。これをやらないと、先述した面倒な解決策を実施しないといけなくなる可能性が高いです。

参考リンク

Azureの制限事項を前提に、構築手順を決めていただけたらと思います。

ご意見・ご要望はこちらへ 


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