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AzureLogicApps (ローコード開発サービス) とは

AzureLogicAppsとは

MicrosoftAzureのLogicAppsというものは、思いついたロジックを誰でも簡単に自動化できるツールです。今回はそのLogicAppsの全体像、トリガーとアクションの仕組み、そして料金プランについて解説します。また、Azureの別の自動化ツールであるPowerAutomateとの比較もしていきます。  

LogicApps と PowerAutomate の違い

LogicAppsとPowerAutomateのどちらも Microsoft Azure が提供する自動化ツールですが、それぞれの違いとメリット・デメリットを理解することが重要です。  

◎ LogicAppsとは ▽ ローコード開発ツールとして位置付けられています。つまり、「ある程度のプログラミング知識」があればGUIを介して簡単に機能を開発できます。そのため、企業などでシステムの自動化を図る際には、非常に強力なツールとなるでしょう。

◎ PowerAutomateとは ▽ ノーコード開発ツールとして扱われます。つまり、プログラミングの知識が無くても誰でも直感的なUIを使って自動化のタスクを作成できます。しかし、その分Logic Appsよりも高度なロジックの実装が若干制限されるかもしれません。

トリガーとアクションの説明

LogicAppsの主な仕組みは、「トリガー」と「アクション」によって成り立っています。  

◎ トリガーとは ▽ ロジックアプリの起動を引き起こします。例えば、「特定の時間が来た(タイマートリガー)」「HTTPリクエストを受け取った(HTTPトリガー)」時などがあります。

◎ アクションとは ▽ トリガーによって起動した後に行われる作業を指します。例えば、「Blobストレージにデータを書き込む(Blob アクション)」「Outlookにメールを送る(Outlook アクション)」「変数を操るなどの制御処理」等があります。
 

  • [Blob アクション]: AzureLogicAppsを使って、Azure Blob Storage でデータを管理するためのアクションです。具体的には、以下のような操作ができます。

 
例えば、以下のことができます。

  1. Blob を作成する:新しい Blob(オブジェクト)を作成し、指定したコンテナ内にデータを保存する場合に使用
  2. Blob を取得する:指定した Blob のデータを取得する場合に使用
  3. Blob を削除する:指定した Blob を削除する場合に使用
  4. Blob のリストを取得する:指定したコンテナ内の Blob の一覧を取得する場合に使用

 
使い方の例として、あるWebサイトから収集した情報を定期的にBlobStorageに保存する自動化タスクを作成することができます。
 

  1. トリガーを設定(例:タイマートリガーで毎日実行)
  2. アクションでWebサイトから情報を取得
  3. 取得した情報をアクションでBlobに保存("Blobを作成する"アクションを使用)

 
このようにして、LogicAppsとBlobアクションを使って、BlobStorageのデータ管理を自動化することができます。
 

  • [Outlook アクション]: Outlookアクションは、LogicAppsを使って、MicrosoftOutlook(Office 365)と連携し、メールの管理やイベントの操作などを行うためのアクションです。具体的には、以下のような操作ができます。

 
例えば、以下のことができます。

  1. メールを送信する:指定した宛先にメールを送信する場合に使用
  2. メールを取得する:受信トレイからメールを取得する場合に使用
  3. イベントを作成する:カレンダーに新しいイベントを作成する場合に使用
  4. イベントを取得する:指定したイベントの詳細情報を取得する場合に使用

 
使い方の例として、特定の条件を満たした場合に通知メールを自動送信するタスクを作成することができます。
 

  1. トリガーを設定(例:HTTP トリガーで外部のシステムからリクエストを受け取る)
  2. 条件アクションで指定した条件を満たしているか判断
  3. 条件が満たされている場合、Outlook アクションでメールを送信("メールを送信する"アクションを使用)

 
このようにして、LogicAppsとOutlookアクションを使って、MicrosoftOutlookと連携した自動化タスクを簡単に作成することができます。これにより、時間の節約や効率化が図られます。

料金プランについて

次に、LogicAppsの料金プランについて解説します。Microsoft Azure では、「従量課金プラン」と「Standardプラン」の2種類があります。  

◎ 従量課金プランとは ▽ その名の通り利用した分だけ課金されるプランで、Functionsの従量課金プランに似ています。使用量が少ない場合や予測が難しい場合に便利です。

◎ Standardプランとは ▽ AppService や Fuctions の AppServiceプランに似ているというかほぼ同じで、一定の料金(固定額)を支払うことで使い放題となるプランです。以下のように、3つ選択肢があります。

 
使用量が多い場合や予測が容易な場合は、従量課金プランよりもコストパフォーマンスが良いケースもあります。
 
AppServiceプランとは?を理解するのが早いので、以下記事も参照ください。
www.azureportal-site.com

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は AzureLogicAppsの基本的な特徴からトリガーとアクション、料金プランまでを解説しました。また、同じくAzureが提供するPowerAutomateとの比較も見てきました。それぞれが持つ特性を理解し、自分のニーズに最適なツールを使って自動化を進めていきましょう。次回は、更に深い部分に触れていきたいと思います。

 
 

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