それぞれのサービスの Azure Portal 画面の画面キャプチャを撮って、どのような画面・設定項目があるかを紹介します。
Azure App Serivce
プログラマの方であれば、一番利用することになるであろうサービスです。
Java ,C#, Python などで作成したアプリケーションを Azure プラットフォーム上にデプロイすれば URL が発行されるので、世界中にアプリケーションを公開できます。
App Service 作成画面

SKU とサイズ ①
以下の中から、プランを選択します。
月々の想定価格も記載されてます。
多数のクライアントからアクセスされないからといっても、アプリケーションがそれなりのリソースを必要とする場合は "運用(S1 - Standard)以上" の SKU にしないと、CPU 負荷が高くなったりして Azure プラットフォーム上でエラーが発生してしまうことがあります。
企業でちゃんと Azure を使用するのであれば、"運用(S1 - Standard)以上" の SKU を選択するようにしないと、無駄なエラー原因調査などをするハメになる可能性があります。
サイズを変更しますをクリックすると以下の選択画面が表示されます。
開発/テスト タブ ②-1

運用 タブ ②-2

Isolated タブ ②-3

「作成」ボタンを押すと、選択した内容で App Service が作られます。
次は、作られた App Service の中身をみていきましょう。
App Service メニュー画面
左メニューから、作成された App Service に対して色々な設定ができます。
(主なメニューのみピックアップしますので、ご容赦ください。)

URL ①
発行されたアプリケーションの URL です。
カスタムドメインの URL にしたい場合は、「カスタムドメイン」から設定を行います。
アクティビティ ログ ②
操作履歴などが見れます。
問題の診断と解決 ③
Azure プラットフォーム側で勝手に取得されているログから、
・再起動履歴
・性能値
などをみて、状況確認・障害解析を行います。
デプロイ スロット ④
「テスト用」と「本番用」の2バージョン用意して、デプロイを切り替えることができます。
1つの URL にアクセスした際、表示・実行されるバージョンを切り替えることができます。
構成 ⑤
アプリケーションの環境変数などを設定できます。
カスタム ドメイン ⑥
デフォルト URL だと自動で払い出された URL なので、カスタムドメインを設定できます。
TLS/SSL の設定 ⑦
・HTTPS only
・SSL 証明書
が設定できます。

ネットワーク ⑧
サブネット設定などができます。
スケールアップ ⑨
簡潔にいうと、App Service プランのプラン変更画面です。
インスタンス(サーバ)のスペックをあげる必要があるときなどに行います。
スケールアウト ⑩
インスタンス(サーバ)台数を増やせます。
インスタンス(サーバ)が以下のときに行います。
・CPU使用率が高い
・SNAT 枯渇が発生
・タイムアウトが発生
Web ジョブ ⑪
・時間がかかる処理
・非同期で行いたい処理
などを Web ジョブで実行させます。
コンソール ⑫
インスタンス(サーバ)にアクセスできて、ls コマンドでファイル一覧を確認できたり、web.config を作成したりできます。
D:/home 配下以外の場所は、アクセス拒否されます。
D:/home 配下は、アプリケーション再起動の際にリセット(作ったファイルは消される)されることを前提に操作する必要があります。
高度なツール ⑬
コンソールより色々なことができます。
kudu にアクセスできます。
インスタンス(サーバ)にアクセスできて、ls コマンドでファイル一覧を確認できたり、web.config を作成したりできます。
App service Editor ⑭
デプロイされているプログラムファイルなどを直接変更できます。
Git でソース管理している場合に多用すると、Git 管理側と不整合が発生するので注意です。
Azure Functions
App Service は、Java の場合 Jar ファイルや War ファイルにする必要がありますが、Function は Azure Portal 上でアプリケーションを実装して手軽に実行できてしまいます。
App Service は基本的にデプロイ操作が必要になるが、Function はデプロイをしなくてもアプリケーションが作れてしまうということです。
アプリケーションをスクリプト言語のように作成できて Azure プラットフォーム上で実行できるということです。
起動間隔などを手軽に設定できるので、定時起動バッチなども簡単に作れます。
Function 作成画面
基本 タブ

ホスト中 タブ

プランの種類 ①

監視 タブ

Function メニュー画面
(後日、記載します)
App Service Domains
Azure 上で独自ドメイン(カスタムドメイン)を購入(レンタル)できます。
App Service ドメインでカスタムドメインを購入して、App Service にバインド設定するのが基本的な流れです。
外部のドメインレンタルサービスで購入(レンタル)したカスタムドメインを、App Service に設定することもできます。
外部サービスではなく Azure 上で購入するメリットは、"カスタムドメイン有効期限の自動更新設定" ができます。
Azure Portal 画面で App Service ドメイン を作成する画面を紹介します。

Azure Storage accounts
ストレージサービスです。
ファイルをアップロード/ダウンロードなどできます。
App Service などと連携して使うことが多いです。
Azure Portal 画面で Storage accounts を作成する画面を紹介します。

パフォーマンス ①
Premium は以下の場合に選択するものなので、それ以外は Standard を推奨します。
・SSD のストレージで構成されている
・高いストレージ性能が必要な場合に選択する
・仮想マシンのディスク向けに設計されている
アカウントの種類(Standard) ②-1

StorageV2(汎用 v2)
BLOB、ファイル、キュー、およびテーブル用の基本的なストレージ アカウントの種類。
Azure Storage を使用するほとんどのシナリオにお勧め!
StorageV2(汎用 v2)
BLOB、ファイル、キュー、およびテーブル用の従来のアカウントの種類。
可能な場合は汎用 v2 アカウントの使用を推奨
BlobStorage
従来の BLOB 専用ストレージ アカウント。 可能な場合は汎用 v2 アカウントの使用を推奨
アカウントの種類(Premium) ②-2

BlockBlobStorage
トランザクション レートが高く、比較的小さなオブジェクトが使用されるシナリオ、またはストレージ待ち時間が一貫して短いことが要求されるシナリオに推奨
FileStorage
エンタープライズまたはハイ パフォーマンス スケール アプリケーションにお勧め
レプリケーション ③

東日本リージョンがメインリージョン、西日本リージョンがペアリージョンだとします。
ローカル冗長ストレージ(LRS) ③-1
東日本リージョン(1つのリージョン)に3箇所保存されます。
お試しで使いたいだけなら、LRS でよいと思います。
地理冗長ストレージ(GRS) ③-2
東日本リージョン3箇所と西日本リージョン3箇所の合計6箇所に保存されます。
(非同期で、ペアリージョンにデータ転送される)
読み取りアクセス地理冗長ストレージ(RA-GRS) ③-3
東日本リージョン3箇所と西日本リージョン3箇所の合計6箇所に保存されます。
ペアリージョンである西日本リージョンの3箇所には、読み取り専用でアクセスされます。
(非同期で、ペアリージョンにデータ転送される)
ただし・・・保管してくれているペアリージョンに切り替えたり、好きにデータにアクセスすることはできません。Azure プラットフォーム側が判断して、データの参照先をメインリージョンからペアリージョンに切り替わることがある、というものです。
アクセス層 ④
クール
データ保存費用 down , 読み書き必要 up
(長期保管用)
ホット
データ保存費用 up , 読み書き必要 down
(更新頻度多)
以上です。